更年期障害

閉経期前後の女性で卵巣機能の低下やホルモンバランスが崩れ自律神経失調を生じた状態が更年期障害といわれています。

婦人科ではホルモン補充療法・漢方療法・向精神薬などの治療が行われているようです。ホルモン調整治療で改善する例は20%程度といわれています。これは更年期障害とその時期に複雑な要因が絡み合っていることが多いからと考えられます。その症状の原因がすべて女性ホルモンの減少と決めつけないことが大切でしょう。

一つの要因に平衡感覚の失調・鼻や喉の慢性炎症・膀胱や子宮の慢性炎症などがあります。これらの症状は自覚していないことも多いのですが、これらの症状へのアプローチは更年期障害の改善に大変大切なテーマです。

  • のぼせ・・・慢性鼻炎をお持ちの方に多く見られます。その点でホットフラッシュは根底に鼻炎が原因すると考えています。鼻炎と精神的動揺などによって紅潮が重なると、強いのぼせが続きます。
  • 冷え・・・・慢性炎症の皮膚表面には発汗や皮膚温が上昇します。すなわち、皮膚の血管拡張などを招きます。この時、近隣の脊椎レペルの皮膚から血液が供給されますから、その部分は冷え感を覚えます(交感神経の主要な働きに体温の保持機能がありますが、どこかにか放熱するときは、近隣脊椎レベルの皮膚の血流量は低下します。)
  • 発汗・動悸・・・心臓の動脈硬化が始まっていませんか? 例えば足が浮腫みやすい方はポンプの力が十分に働いていない可能性があのます。心臓が興奮するときは、同じ自律神経系の興奮をまねくと考えられます。